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5inchFDは古代遺品?
3月15日でお話した記憶メディアでのハプニングが実際に起こったんです。

仕事でのことなんだけど、隣の課のA係長が
『すんません、風間さん、このフロッピーを読みたいのですが・・・』
と差し出したのは、なんと5インチフロッピーディスクだったのです。

左から 8inch , 5inch , 3.5inch

どうやらオアシスという昔のワープロで作成した台帳のファイルが保存されているとのこと。
プリントアウトした紙ベースの台帳は書庫の中で迷子になっているらしく、どうしてもこの古代遺品ともいえる5inchFDを読み込まないと仕事が止まってしまうので困っている様子です。
会社中の備品倉庫を探しても、この5inchFDを滑り込ませるスリットは見つからない。
テータは手元にあってもどうすることも出来ない状況です。

そう言えば、昔の5inchFDはほとんどがNEC PC-98XXによって書き込まれたものが多く、またこの機種は日本でしか通用しないNEC DOS Formatに頼っていたため汎用のIBM PC DOS Formatとは著しく不仲であるのです。
現行のWindows PCはIBM PC DOS Formatを基本としているので、例え、5inchFDドライブを探し出したとしても正常に読み込めるとは限らないのです。
過の昔は日本中で使われていたNEC PC-98XXは今となっては負の遺産になっていると私は感じています。
自社製品の独占を考えてイレギュラーなフォーマットを蔓延させた罪は重いのではないかしら。
今や無くてはならないインターネットは、異機種間でもデータを自由にやり取りできる思想を基に設計されました。
だからこそNetの世界は巨大化し、自分に必要なデータをワールドワイドで検索することが出来るようになったのです。
自分だけの利益を追求するのは企業の定めだとしても知的な流通を阻害してはいけないのです。

さて、隣の課のA係長ですが5inchFDをどうやって料理するのか楽しみです。
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