忍者ブログ

本館の『Photo Gallery 沙塵』へもお越しください。(Linkから飛べます)

   
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

餅屋は餅屋
県立美術館でいくつかの写真クラブによる写真展示が行われていた。
圧倒的にネイチャー系が多く、たぶん8割を超すかと思われる。
残りの2割の内のほとんどが祭りのスナップ。
私が大好きな日常的なスナップは指折り数える程度である。

さて、ネイチャー写真の真骨頂は、やはり自然の美を表すことが第一である。
しかし今回の展示作品の何枚かに疑問をもった。
素晴らしい風景を撮ってあるのにプリントが汚くて『えっ!?』っと小首を傾げてしまった。
どうやら一般向けのカラープリンターで出力しているようだ。

写真がデジタル化して暗室作業がデスクトップで簡単に出来ることは銀塩時代よりも可能性が広がり自由度も増している。
ところが、このデジタル暗室は一歩間違うと女子高生の化粧のように道化的な表現になってしまいがちだ。

この展示会での汚いプリントは縞模様のグラデーションであったりチリチリとした強い輪郭補正がはっきり見えるのである。
プリントした本人はどんな気持ちで晴の舞台にこの写真を出品したのだろうか?
全てを自分ひとりで最終出力まで追い込めるのは良いことだが、それ以上に努力(研究)が足りないたったひとつの工程で作品を台無しにしてしまう危険と背中合わせであることを忘れてはならない。

プロの写真家のなかにはプリントはプロラボに任せる人が少なくない。
これは最良な作品を提出するために、「餅屋は餅屋」であると考えているようだ。

どちらにしても、自分の写真を第三者的に評価していかないと目に入れても痛くない愛玩具になってしまうことを、もう一度自分自身に言い聞かせたところだ。
PR
   
Comments
NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
Copyright ©  -- 一粒の沙塵 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]