流浪の旅に出て

先ほど、同級生の奥さんの通夜に参列してきた。
なんとも悲しくて涙が流れた。
この歳になって伴侶に先立たれたら路頭に迷うしかない。



親友の奥さんが亡くなって４年目。
親友は表面上、路頭に迷っている様子はないがどこかしら覇気が薄れているようでもある。
オイラだったら無理だろうな～
きっとオイラは、伴侶に先立たれれば今の職を依願退職して流浪の旅に出て、どこかの道端で野たれ死ぬに違いない。
そんな独り言を呟いていたら、愛娘が『私は、ど～～なんのよ～～？！』と・・・
『おめーが就職するまでの生活費は遺産として残してやるから心配はない！
　ただし、独り暮らしの寂しさを癒すことはオイラにはできない。』
と冗談半分でオイラは言った。
愛娘は、生チョコレートを造りながら唇を尖らせていた。

なんだか余計に寂しくなってしまった。
やっぱり、家族や友人が健康であることを心から願い祈るしかないのだ。